欧州委員会、水に関するイノベーションパートナーシップのための基金を確保へ

欧州委員会は2012年2月1日、水に関する欧州イノベーションパートナーシップ(EIP:European Innovation Partnership)について、今後数週間以内に一定の資金の確保し、2012年4月からの始動を目指していることを明らかにした。

EIPは「欧州2020」において定められたイノベーションの統合(Innovation Union)のためのイニチアチブであり、イノベーションを加速させるために指定された分野において各機関や資源を統合することを目的としている。水マネジメントはそのうちのひとつであり、EUは持続可能で効率的な水使用を実現し、当該分野におけるグローバルリーダーになることを目指している。このEIPでは、飲料水と廃水マネジメントの両方をカバーしており、間もなく導入されるウォーターブループリントとも関連している。

Robert Schröder環境総局長は、水に関するEIPの資金が結束基金(Cohesion Funds)を含むEU予算から下りることをステークホルダーの会合において明らかにしたが、予算の総額は明らかにされていない。欧州委員会によると、加盟国からも予算が提供される予定であり、ベンチャーキャピタルからの融資獲得についても、欧州投資銀行と協議を行っている最中であるという。委員会は当初、2013年の初めから10のプロジェクトへの資金提供を見込んでいた。水に関するEIPは2020年まで実施される計画であり、そのために十分な資金確保が望まれている。