会計および財務の専門家やAccenture、Andersen、BearingPoint、Capgemini、Deloitte、Ernst & Young、KPMGやPwCなどの会計コンサルティングファーム出身者のためのソーシャルネットワークであるBig4.comが、Deloitteが発行した最新報告書「制限される水2012:世界の水セクターにおける最重要課題(Water Tight 2012: The Top Issues in the Global Water Sector)」のレビューを行った。それによると、エネルギー産業、技術開発者、そして民間セクターは、水産業の持続可能性を保つための努力が不可欠であることが示された。
「現在、水道料金では、水関連インフラの維持運営費用はおろか、システムの更新や増設費用もほとんど賄うことができない。水産業は今まで、技術革新を牽引するような立場にはなかったものの、水道料金の値上げや、増えつつけるインフラ需要の潜在性が相まって、技術開発へのさらなる投資が促される可能性が高い」と報告書では述べられている。
Deloitteのパートナーで水事業を担当するMichael Rath氏によると、老朽化したインフラ、供給量不足、工業用途での需要増などの要因によって、民間セクターがより大きな役割を担うようになったという。同氏はまた、地域レベル、世界レベルの両方で水産業にとって最も大きな課題となっているのが、エネルギー産業の生産需要であることを指摘し、「人々がより多くのエネルギーを消費すれば、より多くの水が必要とされる。発電に必要とされる水の消費量を削減するための総合的な解決策を見出すためにも、水とエネルギーセクターは密接に連携していくことが求められる。それには、炭素の排出削減のように、長い道のりを要するだろう」と述べた。
なお、同報告書は下記URLよりダウンロード可能。
http://www.deloitte.com/view/en_GX/global/industries/energy-resources/db896c189d015310VgnVCM1000001a56f00aRCRD.htm