スエズ・エンバイロメントが2012年10月25日に発表した第3四半期決算は、欧州経済不況の中にもかかわらず増益となった。2012年1月から 9月までの全売上高は、前年同期より1.3%増の111億1800万ユーロ(約1兆1900億円)であった。いっぽう、EBITDAは前年同期より 4.1%減の17億7000万ユーロであったが、7%減であった上半期終了時点に比べると回復の兆しがある。
欧州における水事業では、ボル ドーおよびオセールなどのフランス国内における新規契約に加え、子会社のAgbarがチリにおける供給量を増加させ、またスペインでも一定の供給量を確保 した。海外事業では、オーストラリア、北米、モロッコ、そして中国における事業が浮上傾向にある。特にオーストラリアではメルボルンの海水淡水化プラント が公式に承認され、水供給を開始したことが挙げられる。また、北米ではUnited Waterが規制強化に乗り出し、ニュージャージー州やニューヨーク州における価格が上昇した。
いっぽうで、メルボルンでの事業をのぞく子会社デグレモンの伸び率は14.9%減少し、これはフランスや中東におけるいくつかのプロジェクトが終了したことによる。