中国住宅・都市農村建設部が、2012年第2四半期までの中国国内の都市部における排水処理施設の建設・運営状況を公表した。それによると、2012年6月までに、建設済み都市部排水処理施設は累計3243か所で、1日あたりの処理能力は1.39億m3に達していることが分かった。
全国657箇所の設市都市(都市として指定される町のことで、直轄市、地級市、県級市に分類されている。2011年までに657箇所に達した)のうち、640箇所には、排水処理施設が整備され、全体の97.4%を占め、建設済み排水処理施設は累計1903箇所で、1日あたりの処理能力は1.15億m3に達している。
また、全国1192箇所の県城(県庁所在小都市のこと)でも排水処理施設が整備され、これは県城全体の73.3%を占めている。県城及び一部の建制鎮(省クラス政府により、設立した小都市のこと)において、建設済み排水処理施設は累計1340箇所で、1日あたりの処理能力が0.24億m3に達している。
全国にある21の省(区、市)では、市(県)級で汚水処理カバー率100%を実現している。
設市都市、県城別処理施設数の状況
(単位:億立方メートル)
設市都市、県城別処理能力の状況
国内全体としては、2012年6月までの都市部排水処理施設の累計処理量は103.56億m3で、2011年の同じ時期より8.2%の上昇となっている。運行負荷率は82.1%で、2011年の同じ時期より3.4%の上昇となっている。またCODの累計削減量は278.05万トンで、2011年の同じ時期より2.2%の増加となっている。
一方、運用年数1年以上、平均運行負荷率が60%未満で、未だに国家関連要求に満たしていない都市部排水処理施設の数は377箇所で、その処理能力は約1146万m3で、全体処理能力の8.2%を占めている。
なお、原文は下記URLにて閲覧可能である(中国語)。
「2012年第2四半期までの全国都市部排水処理施設の建設・運営状況が公表」
http://www.mohurd.gov.cn/zxydt/201209/t20120917_211399.html