中国住宅都市農村建設部は2013年5月4日付で、2013年第1四半期、全国都市部における汚水処理施設の建設と運営状況を公表した。その内容は以下の通りである。
都市部における汚水処理施設の建設状況
2013年3月末までに、全国設市都市(中国の行政区画のひとつ)、県は累計で3451カ所の汚水処理場の建設を遂げ、汚水処理能力が約1.45億立方メートル/日に達し、2012年年末より、111カ所の汚水処理場と300万立方メートル/日の処理能力が拡大した。
2013年3月末までに、全国において、98.8%の設市都市で累計1981カ所の汚水処理場を整備し、1.19億立方メートル/日の汚水処理能力を形成し、2012年年末より、200万立方メートル/日が増強された。81%の県では、累計で1470カ所の汚水処理場を整備し、2518万立方メートル/日の汚水処理能力を形成し、2012年年末より、97万立方メートル/日を増加した。
都市部における汚水処理場の運行状況と汚染物質の削減状況
2013年第1四半期、中国都市部の汚水処理場は累計102.6億立方メートルの汚水を処理し、前年同期比で4.4%を増加し、運行負荷率は78.8%に達し、前年同期比で1.3%を増加した。削減したCOD総量は累計で271.0万トンに達し、前年同期比で4.3%を増加した。平均削減COD濃度は264.5mg/Lに達し、前年同期比で2.5%を増加した。
36カ所の大中都市の汚水処理場の汚水処理量は36.8億立方メートルに達し、運行負荷率は78.8%に達し、前年同期と同じ水準を保っている。平均削減COD濃度は292.4mg/Lに達し、前年同期比で3.3%増加した。削減したCOD総量は107.6万トンに達し、前年同期比で2.8%増加した。
都市部汚水処理取り組みの評価
全国都市部における汚水処理管理情報システムから集めたデータに基づいて、住宅都市農村建設部は、2013年第1四半期、各省(区)と236カ所の大中都市の汚水処理状況に対して、評価し、ランキングをつけた。トップ3の省(区)は北京、山東、天津となっている。36カ所の大中都市の内、トップ3位は西安、昆明、太原市になっている。
次段階の取組に関する要求
次の段階において、住宅都市農村建設部は二つの任務を上げている。一つ目は、雨・汚水分流管網の改造と整備の加速。二つ目は「国家発展改革委員会“十二五”計画綱要中期評価工作の通知」に基づき、各地域が自己評価を展開し、2013年7月10日までに、評価報告を住宅建設部都市建設司に送ることを要求している。