台湾、違法排水を行った電気メッキ工場を処罰――今後も厳しく取締りを行う方針を表明

台湾環境署は、2015年6月15日、彰化地方裁判所、彰化環境保護局など機関と共同で、高濃度の健康危害物質が含まれた廃水を違法に排出した2社の電気メッキ工場を捜査し、この2社の責任者を司法審査へと移送した。この2社の違法排出は彰化県花壇鄕灌漑水路汚染の原因であった。彰化県は重要な農業県であり、この廃水違法排出行為により、有害重金属が含まれる廃水が灌漑水路を通して農地に排出されたため、農地汚染事件が多数発生した。

今回の2社およびそれぞれの責任者は、水汚染防止法第36条第2項および刑法第190-1条などの規定に基づき、5年以下の懲役、且つ20万新台湾ドル(約80万円)以上1500万新台湾ドル(約6000万円)以下の罰金が課される上で、環境主管機関による工事停止あるいは操業停止の命令が受けられる可能性が高い。最近、環境保護署は、農地汚染事件を防止するために、警察、検察と共同で環境違法行為を査察し、確定した違法行為に対して厳しく処罰すると表明している。