2017年10月3~6日にウルグアイのモンテビデオで開催された第18回イベロアメリカ水会議(CODIA)で、参加国間の情報交換や、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の目標6の達成の為の報告書作成協力を強化することが合意された。国連の持続可能な開発目標6では、すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保するため、2030年までに飲料水アクセスと下水設備を普及することが掲げられている。
第18回CODIAではこの他、昨年コロンビアのカルタヘナ市で開催されたイベロアメリカ首脳会議で約束された水に関するアジェンダに注力することや、今後のCODIAはイベロアメリカ首脳会議の開催国で行うことで、各国の水に関する政治的ステータスを高めることも合意された。なお次回のイベロアメリカ首脳会議はグアテマラで実施される。
その他、CODIAの2018年行動計画に各種専門家養成プロジェクトを含めることや、ユネスコ、世銀、欧州議会、米州開発銀行IDB、ラテンアメリカ水情報ネットワーク(RALCEA)などが推進する気候変動への適応としての、水総合管理政策に関する各国間の対話を増やすことが合意された。また2018年にブラジルで開催される世界水フォーラムに積極的に参加し、水フォーラムの活動のためにCODIAのツールを利用してもらうことを推進することも合意された。
CODIAは、スペイン、ポルトガル、アンドラの他、メキシコ、ホンジュラス、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、コスタリカ、ドミニカ共和国、キューバ、パナマ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、ブラジル、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ベネズエラの合計22ヶ国の水当局が参加するもので、イベロアメリカ環境大臣フォーラムへの技術サポートのツールとなることおよび、水資源分野での協力体制を具体化することを目的としている。創設時からスペインの農業・漁業・食料・環境省(MAPAMA)の水一般局が常任技術書記機関となっている。