韓国の産業技術振興院KIATは、コロンビアの首都のボゴタ市近郊のカヒカ市の新しい汚水処理プラント建設に600万米ドル寄付したと、コロンビア住宅省のサイトで2018年8月24日に発表された。カヒカ市は、ボゴタ市周辺地域で最も人口の増加が続いており、住民の汚水が排水されるボゴタ川の水質を改善する浄水プラントは、同市の約1500万人の住民に恩恵を与えるものとなる。ボゴタ川はコロンビア国内で最も汚染度が高く、この水域の水質改善は環境対策における優先事項となっている。
住宅省の地区開発局長は、韓国の最先端の技術によるプロジェクトで、汚水処理を省エネと低コストで実現できることは、非常に喜ばしいニュースであると述べている。また住宅省と韓国との協力で、ゴミ収集車が排出する地球温暖化ガスを削減するフィルター設置の、パイロットプラグラムを開始する予定である点にも触れられた。
KIATは韓国の通商・工業・エネルギー省に属する機関で、産業技術イノベーションへの融資や、産業やテクノロジーにおける環境保護、国際技術協力の推進が主な機能となっている。
なお韓国とコロンビアは2016年7月にFTAが発効となり、両国間の貿易関税が撤廃された他、韓国政府のコロンビアでの交通インフラや汚水処理インフラ、太陽熱発電への意欲が高まっている。