イスラエル、インドのラージャスターン州と水管理で協力

イスラエルはすでにインド北西部のラージャスターン州政府と農業分野で協力関係を結んでいるが、つぎは水管理と観光の分野で同州との協力をはじめようとしている。これについてイスラエル大使館のOhad Horsandi報道官は同州の州都ジャイプルでこう語った。「イスラエルとラージャスターン州は、水管理、ポストハーベスト、および観光の分野で連携関係をひろげることについて話し合いを進めている」

ラージャスターン州と似た気候条件のイスラエルは、同国における水資源利用の成功モデルを同州においても同様に成功させることができると考えている。イスラエルでは、農業で使われる水の80%ちかくがリサイクル水であり、水技術を利用することで節水は大きく前進する。これは、深刻な水不足に見舞われているラージャスターンのような州にとっては、きわめて重要なことである。「イスラエルとラージャスターン州は同じような危機に直面しているが、イスラエルは水管理に、技術を利用した包括的アプローチをとってきた。ラージャスターンもそれができるはずだ」とHorsandi報道官は言う。イスラエルはすでに、ジャイプル郊外のバシー、ジャイプルの南のコーター、それに州西部のジャイサルメールに計3つの中核的研究拠点を構えている。これら研究拠点はそれぞれ異なる発展段階にあり、水管理にも利用することができる。

水技術の見本市に州政府関係者を招待

さらに同報道官は、イスラエルがラージャスターン州の政府関係者を「Watec Israel-2015」という水技術の見本市に招待したことを明らかにした。この見本市は2015年10月にイスラエルで開催され、トップ企業がその技術を披露することになっている。Horsandi報道官によれば、見本市では、先進的灌漑システム、水ソリューション、淡水化、漏水管理、廃水処理、節水用器具、水のセキュリティ、下水プロジェクトなどの分野での展示が予定されている。