中国四川省、都市部下水処理の発展を目指す3か年計画を発表

中国・四川省政府は、2017年4月28日、「四川省都市下水処理施設建設推進3カ年計画」(以下、本計画)を発表した。四川省全体で、「総合的な計画、市や州の統一的管理、建設・運営の一体化、収集・処理の統合、政府サービス調達」という新たな汚水対策方式の普及を図り、政府主導、市場化運営、財政による奨励金や補助金など複数種類の方法を組み合わせて、都市下水処理施設建設の資金面でネックとなる問題の解決を図ることが本計画で明示されている。

本計画の原文は以下よりダウンロード可能である。
http://zcwj.sc.gov.cn/xxgk/Articles/10000000/2017/05/05/20170505090820-823632.rar

 

2019年までの目標

本計画で打ち出されている2019年までの目標は以下の通りである。

  • 全省の都市部で基本的な汚水収集能力を構築。
  • 地級市以上の都市の市街地における悪臭汚水の割合を10%以下にまで抑制。
  • 都市下水処理施設運行における全面的な規範化や監督管理の情報化の実施。
  • 基準を超過した工業廃水を廃絶する。
  • 70%の行政村(行政単位として区画された村)で生活排水の効果的な処理を実施。
  • 全省のすべての都市および重点鎮(行政単位)に下水処理施設を建設し、都市生活排水処理場の基準適合改造を完了する。
  • 7598 kmの都市生活排水管網を新設し、老朽化した下水管網1678 km、合流式下水管網1269 kmの改造を実施する。
  • 1日当たりの処理量639トンに相当する汚泥無害化処理・処置施設、および1日当たりの処理量89 m3に相当する再生水利用施設を新設する。

このほか、以下の点についても本計画では言及されている。

  • 合理的な計画を立て、都市生活排水処理施設の建設を加速し、脆弱部分を補強して、基準適合改造を推進する。都市生活排水収集システムを整備し、汚泥無害化処理・処置施設の建設を統一的に計画して、生活排水再利用の促進を図り、都市生活排水処理施設の監督管理能力構築を強化する。
  • 工業団地の工業廃水処理施設の建設を総合的に推進する。
  • 都市部での悪臭汚水対策を強化する。
  • 農村の面源汚染(非点源汚染)対策の強化を図る。

 

工業団地(開発区)における工業廃水処理施設建設を総合的に推進

工業廃水対策に向けた取り組みの中心は、工業集中式工業廃水処理場の建設を加速することが挙げられている。具体的には以下の通りである。

  • 工業団地の発展傾向や産業のニーズに応じて、工業の分類、産業の配置、地形などの条件を考慮した上で、今後一定期間内における工業廃水の排出量を科学的に論証し、集中式工業廃水処理施設の規模を合理的に確定する。
  • 企業による排水処理施設の自社建設を加速する。特殊な物質が含まれるため処理を要する排水を排出する場合、企業は専用の廃水処理施設を建設しなければならない。同企業に対しては、成分が近似する汚染物質を排出する企業との共同出資により処理施設を建設するよう奨励する。
  • 排水許可制度を厳格に実施し、市政下水管網に汚染物質を排出する企業については、排水の事前処理施設の正常な運行を保証し、排出する汚水水質が国または地方の関連基準に適合するよう確実に保証しなければならない。
  • 2019年までに、四川省全体で、工業団地(開発区)における比較的整った工業廃水集中処理システムおよび配管網関連システムの基本的な構築を終え、基準超過排水を廃絶する。

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