韓国Hyosung Goodsprings社(以下、Hyosung)は2017年9月末、水ビジネス分野において、韓国内中小企業の海外進出を支援すると発表した。Hyosungは、韓国水資源公社(K-water)と中小企業39社と共に、「水ビジネス中小企業海外進出支援」のMOUを締結した。Hyosungが中小企業と締結したMOUによると、Hyosungは今後海外の水ビジネス市場にて、MOUを締結した中小企業と共同で入札に参加する方針であり、中国、ベトナムなどに所在しているHyosungの海外事業場にて、国内中小企業の製品を購入することで、中小企業の海外進出を支援するという。
今回のMOUには、水ビジネスの資材を生産する(株)tech-1、(株)Samjinなどの中小企業が参加している。またK-waterは、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)と協業することで、中小企業の輸出競争力及び技術力を確保してHyosungに供給する製品の品質を担保する予定であり、中小企業の海外での売り上げを拡大することを期待していると述べた。
Hyosungは、海水淡水化、下水の再利用などの水ビジネスを行っている企業であり、分離膜やポンプなどといった単一製品から、設計や施工能力、グローバルネットワークなど、総合的な水処理施設を構築できる企業であると評価されている。特に同社は、水処理インフラが足りなく、需要が急成長しているバングラデシュ、ベトナム、サウジアラビア、イランなどの東南アジアと中東地域を中心に、海水の淡水化、浄水場の建設、ポンプ場の建設などのプロジェクトを進めている。