ポーランド、EUからの支援を受けて下水処理施設を新設・刷新へ

ポーランドの環境副大臣は2009年3月24日に行われた記者会見で、ポーランドが小都市における上下水道関連のプロジェクトを加速させていることを明らかにした。このプロジェクトは、2007年~2013年のEU格差是正基金(Cohesion Fund)の支援を受け、行われている。

 

欧州委員会は、ワルシャワ近郊の3地区におけるプロジェクトを承認した。承認された4040万ユーロの予算は、下水処理施設の建設にかかる費用の85%を占め、残り15%は地方自治体が負担する。

2007年、EUは2007年~2013年にポーランドで行われるプロジェクトのために279億ユーロ(3兆7300億円)の予算を計上しており、この支援はEU加盟国間の経済的・社会的格差是正のために設立された格差是正基金を通して行われる。また格差是正基金は、道路の整備やクリーン・コール・テクノロジー(CCT : Clean Coal Technology)、再生可能資源の開発などのエネルギープロジェクトにも使われる。

 

ポーランドでは、上記の合計金額のうち60億ユーロ(8000億円)が環境関連プロジェクトのために費やされ、特に下水処理施設の設置、設備向上(318ヶ所の中規模下水処理施設と44ヶ所の大規模下水処理施設が対象)に力が注がれることになる。2007~2013年のために計上された全予算のうち、既に40%が使われている。

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