2008年から2010年までの天津生態市の建設行動計画が正式に発動した。天津市は3年間で149件の建設プロジェクトを実施し、都市の生態環境問題を解決する生態都市の建設を全面的に推進する予定。
今回の生態市建設行動計画は、生態区・県の建設を含め、水、大気及び生態環境の質の改善、固形廃棄物の総合利用レベルの向上、農村の環境汚染防止及び循環経済の発展など7つの分野に分けられており、内容的には20件の重点任務及び149件の重点プロジェクトに及び、投資総額は約165億元に達する。
現在までのところ、中新生態都市(中国とシンガポールの提携プロジェクト)の建設はすでにスタートし、環境汚染改善プロジェクトが実施されている。また、天津市の中心区の周辺地域における水質改善などのプロジェクト、石炭燃焼ボイラーの脱硫プロジェクト及び小型ボイラーの改造プロジェクトも相次ぎスタートしている。
天津生態市建設行動計画に基づき、2008年から、天津市は都市・鎮の汚水処理場、河道整備などの工事を行い水質を改善する。2010年までに、都市の生活汚水集中処理率が85%以上に到達し、集中式飲用水水源の質が関係基準に100%合致する計画が立てられている。
2008年から2010年までに、天津市は60箇所の汚水処理場の改造・建設プロジェクトを竣工させる。うち、改造プロジェクト及び建設プロジェクトはそれぞれ16件と44件であり、汚水処理能力は77.46万トン/日増える見込みである。
同時に、天津市は雨・汚水パイプラインネットワークの付帯施設の建設を強化し、新しい汚水パイプラインを84.9キロメートル増設する。2010年までに、中心区及び濱海新区で汚水パイプラインネットワークの全面建設を完了し、ほかの区では汚水処理場と汚水パイプラインの建設を同時に行い、汚水パイプラインネットワークの建設率を80%以上にする。
さらに、河道の汚泥処理などのプロジェクトに通じ、北豊産河、南豊産河などの20の河道の総合整備プロジェクトを逐次完了し、中心区及び周辺地域の水質改善を実現する。