2009年4月14日のThe Australian紙の報道によると、オーストラリア南部の飲料用および農業用取水源となっているマレー川への2009年1~3月の四半期の水の流入量が、歴史的に少ない量であったことが明らかになった。現在の川の水量は、人々が必要とする量の約3分の2であるという。
マレー・ダーリング川流域庁(Murray-Darling Basin Authority)の最高責任者であるRob Freeman氏は、「かつては洪水が頻発したマレー・ダーリング川流域だが、7月までに十分な降水量がなければ、同地域の取水は1年間に渡って完全にストップするだろう」と発表した。
同氏は、マレー川流域では7年間にわたって降水量が減少していることに触れ、降り注いだ雨水は、川に注ぎ込むよりむしろ枯れた地下水源に浸透する量のほうが多いと語っている。
マレー・ダーリング川流域庁は、4月7日、2009年1~3月の四半期のマレー川への水の流入量が過去117年間で最も少なかったと発表した。同庁は、長期にわたって大きな影響を与えている干ばつは、特に直近の3年間で深刻であり、前例をみないものだと語っている。