Aquatech Amsterdamショーを組織していることで知られるAmsterdam RAI(RAI)がこのほど明らかにしたところによると、「Aquatech」の名称を冠した水ビジネス業界の国際会議とトレード・ショーが、2010年にインドで初めて開催されることになった。
これはAquatech Indiaと呼ばれ、RAIとインドのInter Ads-Brooks Exhibitions (India) Pvt. Ltd.が共催するもので、2010年2月3~5日にニューデリーのPragati Maidan展示センターでひらかれる。Inter Ads-Brooksはインドの水ビジネス・ショーWater Asiaを組織してきたことで知られている。RAIの最近のプレス・リリースによると、Water AsiaショーがAquatech Indiaに編入されることはないという。
RAIはまた、2010年に予定されていたAquatech Amsterdamショーを2011年に延期することを明らかにした。これまで、このトレード・ショーは偶数年にひらかれてきたが、今後は、毎奇数年にひらかれることになる。
RAIによると、Aquatech Indiaのテーマは飲料水、プロセス水、および廃水で、なかでも水の処理、再利用、輸送、および貯蔵が中心となる。この第1回のAquatech Indiaには200社以上の企業が展示に参加すると見られている。
インドでのショー開催の理由としてRAIは、同国経済の急速な成長を挙げている。RAIでは、インドの水ビジネスの「並はずれた」成長はすくなくとも2025年まではつづくと見ている。
RAIはこのほかにも大規模なAquatechショーを3つ組織している――WQA Aquatech USA(水質協会(WQA:Water Quality Association)の年次総会兼トレード・ショーで、最近の開催地はシカゴ)、Aquatech China、およびAquatech Amsterdamである。これらのショーの次回開催予定は、RAIのニューズレターによると次のとおりである。
- Aquatech China:2009年6月3~5日、上海
- WQA Aquatech USA:2010年3月9~12日、フロリダ州オーランド
- Aquatech Amsterdam:2011年11月1~4日、アムステルダム。このショーは当初2010年の開催が予定されていたが、2011年に延期された。その後は、以前と同じに隔年で開催されるが、ただし奇数年となる。
Aquatech Amsterdamを2011年に延期する件については、RAIは決定前に水ビジネス業界と慎重な協議をかさねたという。延期のおもな理由は、水ビジネス業界のトレード・ショーが偶数年にかたまりすぎていたということだ。
これについてRAIのAquatech Global Events部門を率いるRaddy Youngはこう述べている。「Aquatech Amsterdamは、政府や企業の国際的見地からの意思決定者にとって欠かすことのできないイベントだ。ところが、水ビジネス業界の偶数年のイベント・カレンダーを見ると、トレード・ショーが多すぎる。これでは力を分散せざるをえず、業界のだれにとっても得にならない」
Youngはさらにこうつづける。「水ビジネス企業と顧客のために、われわれは国際的地位を強化する目的でAquatech Indiaをはじめることにしたわけだが、いっぽうで、偶数年への偏りすぎも是正する必要があった。けっきょく、こうすることで、Aquatech Amsterdamのもつ可能性も、さらに増してくることになる」
また、Aquatech Amsterdamの共同後援者のひとつである国際水協会(IWA:International Water Association)のPaul Reiter理事長は、「水ビジネスの主要な展示会の日程が込み合っている問題を解決するためにAquatechがとったアプローチは、よろこばしいものだ」と述べている。Reiter理事長はまた、Aquatech Amsterdamの開催年をずらしたことは「みんなにとってプラスの結果」をもたらすだろうという。同理事長はさらに、インドで新たに開催されるトレード・ショーに水ビジネス業界は「わくわくしている」と述べ、こうつづけている。「われわれは、Aquatech IndiaショーがAquatechの世界中の他のイベントと同様に成功することを確信している」