ニューサウスウェールズ州政府、水インフラ事業に多額の予算を組む

2009~2010年のニューサウスウェールズ州予算で、同州内での水インフラ事業に18億6000万オーストラリアドル(約1381億円)以上投資されることになる。ダムや海水の淡水化、水リサイクルや水利用の効率化などを組み合わせて、将来の水供給を確実にするため、少なくとも12億オーストラリアドル(約891億円)が、シドニー、ブルーマウンテンやイラワラ地区に割当てられる。

シドニーの19億オーストラリアドル(約1410億5800万円)の淡水化プラントの建設を完成させるため、政府は3億3850万オーストラリアドル(約251億円)を用意している。この支出で、Costa水担当大臣のいう「雨水に左右されない、シドニーの重要かつ新しい水資源」の提供を実現させる。また、飲料水の供給に対する不安を軽減することを目的にしたプロジェクト、いわゆるリサイクル水プロジェクトに、9580万オーストラリアドル(約71億円)を予算から支出するという。

その他、水インフラへの投資の主な特徴として、以下のものが挙げられる。

  • 水の配管および水処理システムの維持に、1億2100万オーストラリアドル(約89億7400万)以上を支出する。
  • シドニー北西部および南西部での将来的な開発にむけて、上記のシステム拡大に9200万オーストラリアドル(約68億2300万円)以上を支出する。
  • ハンター地区の上下水インフラにおける主要事業プログラムに、少なくとも1億8000万オーストラリアドル(約133億5000万円)支出する。
  • ニューサウスウェールズ州郊外で実施されている水供給および下水プログラム(the Country Towns Water Supply and Sewerage Program)の継続に、6170万オーストラリアドル(約46億円)支出する。
  • ニューサウスウェールズ州水道局の管理下にあるダムの安全性向上の事業に約5700万オーストラリアドル(約42億3000万円)支出する。
  • 環境遵守プログラムに400万オーストラリアドル(約3億円)ほど支出する。
  • 水インフラ施設の再生および交換に、約500万オーストラリアドル(約3億7000万円)支出する。