2009年6月下旬に報じられたところによると、海水淡水化プラントで副産物として生じる濃縮塩水(ブライン)のリサイクル事業を実施するため、Economic Zones Worldの研究開発拠点であるTechnoPark(ドバイ)に、新たな施設が新設されるという。同施設では、ドイツの企業I.E.S.が開発した最先端のブライン・リサイクル技術が利用される。この取り組みは、UAEの海洋生態系保全および漁業セクターにとって、重要なステップとなる。
I.E.S.のMartin Padisak社長は、「経済的な利益と海洋環境維持のために淡水化プラントから生じる有害な産業廃棄物をリサイクルする世界で初めての試みである」と語っている。同社のリサイクル技術により、ブラインから食塩、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、Gypsum(硫酸カルシウム)、リチウム等のその他鉱物などが得られる。
また、2009年11月には、TechnoPark がホストとなり、国際会議 “IDA World Congress on Desalination and Water Re-use”がドバイで開催される予定である。