Veolia Water Solutions & Technologiesの子会社で、南アフリカとサハラ以南のアフリカにおける水処理ソリューションの提供業者であるVWS Envigは、Kenton-on-Seaに隣接するBushmans River MouthにあるAlbany Coast Water Board(ACWB)の既存の逆浸透(RO)海水淡水化施設を改造する契約を受注した。
この改造が完成すると、ACWBの淡水化施設は、毎日1,800 m3の飲料水を作り出す南アフリカで最大の淡水化施設となる。この事業は、Ndlambe自治体の一部であるCannon Rocksコミューニティ-およびBoknes Strandコミューニティ-の淡水化施設の成功に続くものである。
この契約には、既存施設改造中の飲料水供給の維持、新しいRO装置用スキッド(架台)の提供、それに既存の施設と機器の統合と最適化が含まれている。この事業には、効率を上げ、運用コストを減らすための省エネの方策の実施および1年間の施設の運転と保守も含まれている。
この施設は、2010年3月末までに利益の出る運用できる状態になると見込まれている。その後、VWS Envigは、運転・保守契約に基づいて13カ月間この施設を運転し、保守を行なう。
この施設には現在、さまざまな機能の運転状況で働く、別個のスキッドに搭載された、3基のROのトレイン(列)がある。提供されるソリューションには、施設の淡水供給量を指定された1,800m3/日まで引き上げると同時に、全体のスキッド数を減らすことが求められている。
そこで今考えられているソリューションは、既存のRO1トレインとRO2トレインを結合して、1つのスキッド上に載せて、RO12とし、既存の160 kWのGrundfosポンプだけでなく、エネルギー回収装置、新しい15 kWのブースター(増圧)ポンプおよび新しい圧力交換器も活用して、ROトレインのエネルギー必要量を供給し、海水をRO膜に押し通すことである。したがって、このRO12スキッドによってACWBは大幅にエネルギーを節約できることになると考えられる。