国家発展改革委:本年度上半期に150億元を配分して都市汚水施設建設を支援

2010年4月7日に開催された「中国市町村汚水処理施設建設及び運行業務現場会議」の中で、本年度上半期に、市町村汚水処理施設建設を更に強化するために、150億元に及ぶ中央政府予算を、汚水施設建設支援のための投資する計画であることが判明した。

国家発展改革委員会(以下“国家発改委”)の「資源節約及び環境保護司」の王善成副司長は、「現在水汚染の状況は深刻であり、水汚染問題を放置することは中国の経済発展の妨げとなり、生産及び人民の生活に被害を及ぼし、更には社会の安定を脅かす重大要素となり得るものである。市町村汚水処理施設の加速・その効率的運行の促進は最重要項目である」との認識を示した。

そこで国家発改委は、今年度、資金援助を強化すると同時に、下水パイプライン設置・料金徴収制度・産業化政策等の分野から、汚水処理施設の管理運行メカニズム及び市場メカニズムの整備を図ることで、既設の汚水処理施設の健全な運行を確保し、汚水処理施設の運行負荷率及び運行効率を高めて、省エネ汚染排出削減工作の根本的な進展を促進する計画である。

王善成の説明によると、2009年には中央予算で78億元を配分して、一連の都市生活汚水処理施設建設プロジェクトを支援し、その結果“十一五”の指標が達成されたという。本年度上半期には、150億元の中央予算内投資を市町村汚水処理施設建設の増強に振向ける計画である。

都市汚水処理施設建設への投資を確保・促進すると同時に、都市汚水実施プロジェクトの証券発行・外資利用等、資金調達方法の開拓を積極的に援助して、プロジェクトの管理能力も向上させるとしている。

“十一五”計画の実施以後、中国政府は省エネ汚染排出削減工作を非常に重視し、責任を明確にし、監督管理を強化して、“成長を保持し、内需を拡大する”きっかけを醸成してきた。そして、市場メカニズムを積極的に導入し、投資力を高め、汚水処理能力を速やかに拡大して、市町村汚水処理施設の汚染物質排出削減に対する貢献度の絶え間ない向上を図っている。2009年末までに、全国の市を置く都市・県及び一部編制鎮における市町村汚水処理場の累計建設数は1993箇所、総処理能力は既に1億立方米/日を超過するまでになった。