2010年12月、インドネシアで、逆浸透膜(RO膜)式淡水化プラントが稼動を開始する。572万USドル(約5億3000万円)をかけて建設された同プラントの造水能力は、5000m3/dayであり、その後、造水量は1万m3/dayに引き上げられる予定となっている。同プラントは、ジャカルタ市北部のアンコル・ドリームランド・パーク(Ancol Dreamland Park)に設置され、複合居住施設やテーマパークに浄水を供給する。
アンコル・ドリームランド・パークを所有するPT. Pembangunan Jaya Ancol社の担当者によると、現在、テーマパークや居住施設のために、民営の水道会社であるPT Aetra Air Jakarta社が、1日当たり1万2000 m3の浄水を供給しているという。淡水化プラントが開始すれば、Aetra社から供給される水の量は、1日7000 m3ですむことになる。
また、Pembangunan社は、将来的に造水量を拡大させ、市民に販売することも視野に入れていると語っている。
シンガポール公益事業庁(PUB:Public Utilities Board)は、同淡水化プロジェクトのコンサルタントを務めており、プラント建設の監督や、プラント運営のためのガイドラインの提供等を行っている。