南アフリカはFIFAワールドカップの間の水と廃水の要件についてどのように対応しようとしているのか

FIFAワールドカップは、通常の都市住民に加えて一時的に加えられた何千人もの人々に水や廃水に関するサービスを提供する南アフリカ政府の能力をいっぱいに伸ばしている。サッカーの興奮がこの国中の人々を引きつけているが、自治体の当局者にとっては即応能力の強化に何ヶ月も要したのである。

水務省が現在の国の水資源インフラについて残っている仕事が100億ランド(約1,200億円)もあると認めている国においては、大きなスポーツ・イベントはともかくとして、都市化圧力の高まりをうまく取り扱うことは、非常に大きな課題である。

南アフリカは、季節的な降雨量の少なさと水資源の相対的な不足のために、水資源管理、廃水処理技術および補助インフラを大規模に実現することが求められている。また、特に炭鉱会社による廃水の適切な処理への重点的な取り組みとともに、淡水資源の汚染を防ぐ取り組みも必要である。

水務省は、開発の残務を実現する道を開いている。同省の指導の下に、アフリカで最大の水道委員会Rand Waterは、今後5年間にわたって設備投資に5億ランド(約60億円)を使うつもりである。また、e-Thekwini自治体政府は、すでに石綿セメント管を改良ポリ塩化ビニル(PVC)管に取り替えるために16億ランド(約190億円)を使っている。

ヨハネスブルクのRadisson Blu Gautrainホテルで2010年8月2~5日に開催される予定の「2010年WaterTechアフリカ(WaterTech Africa 2010)」では、水問題の専門家が、南アフリカ政府、水道委員会、自治体政府などのイニシアチブにもっと光を当てることになると思われる。

会議では、18人の関係産業などの専門家の投稿を用いて、今後の必要を満たすために既存および今後の水関係インフラや資源の開発や管理に重点が置かれる予定である。また、「国際水パートナーシップ(Global Water Partnership)」のアフリカ地域議長、水務省Eastern Cape首席責任者、Rand Waterの最高執行責任者(COO)、Rand Waterの廃水担当長、Umgeni Waterの科学工学業務部長、City of Capetown水公衆衛生担当長、e-Thekwini自治体技術支援担当副長らが話題を提供する予定である。