韓国環境部、2009年度における全国地下水の水質現況を発表へ

韓国環境部は2010年9月末、全国における地下水の汚染現況を調査しその結果を発表した。環境部は、全国の4847地点に水質を測定する施設(以下、水質網と記す)を設置して定期的に水質を調査しており、今回は2009年度における地下水の水質汚染現況を公表した。

結果的に、調査を実施した4847地点の中で296地点(6.1%)が水質基準を超過したことが明らかになった。これは、2008年度の結果(6.9%)より0.8%減少した数値であり、全般的に2008年度に比べ、細菌と窒素の超過量が削減されたことが原因であるという。政府は、水質基準を超過した地域に対しては、地下水の利用を禁止させるかまたは水質を改善させるなどの措置を行ったと述べた。また、政府の発表によると、工業団地及び都市の住居地域の場合、TCEとPCEの超過率が他の地域に比べて高いことが明らかになった。さらに、金属鉱山地域や農業用水を使用する地域の場合は、窒素の超過率が高いことが明らかになった。

今回の調査結果による主な汚染物質であるTCEとPCEなどは、主に汚水、畜産廃水などにより発生されたことが分かった。これに対して環境部は、地表面の汚染物質などが地下水に流入されると共に、衛生管理にも問題があったと説明し、繰り返して汚染物質が超過される地域に対しては一層精密な調査を実施し、施設及び衛生管理を改善させる規制も策定していると加えた。

今後環境部は、水質網の設置を拡大すると共に、より一層、科学的に検証することで、水質をモニタリングする体系を強化していく方針である。