シンガポール、水供給に関する新規合意なしに水の自給実現可能――Goh上級相が言及

シンガポールとマレーシアの水供給に関する合意の契約期間が、2061年をもって終了する。この件に関し、Goh Chok Tong上級相は2011年3月21日、たとえ新たな合意が交わされなくとも、シンガポールは同国の水需要を十分賄うことができるようになる、との見解を示した。1962年に成立した水供給に関する合意に基づき、シンガポールは最大2億5000万ガロンの水を、マレーシアのジョホール川から引くことが認められている。Goh上級相は、「水関連技術やインフラへの投資によって、シンガポールの水の自給を実現することができる」と述べた。

同国では、3月20日、マリーナバラージ(Marina Barrage)にて世界水の日の祝賀会が開催された。その席上にて、Gho上級相は、次のようにスピーチしている。「シンガポールが独立を勝ち取ったとき、水供給のほとんどをマレーシアからの輸入に依存していた。しかしながら今日、その依存度は大変改善されてきている。そして来たる2061年、水供給に関する合意の期限が切れるとき、我々は十分な水を賄うことができているであろう。マレーシアから供給される水に加え、我々は、国内での集水、下水の再生水であるNEWater、そして海水淡水化など、様々な水供給源を有している。我々は、自国民のため、そして成長する経済の需要に見合うようこのまま水供給を拡大していく」。