SUEZ Environment傘下のDegrémontは2011年6月14日、純水製造の専門企業AmeriWaterを買収する手続きを完了したことを明らかにした。
1995年創業のAmeriWaterは、本社をオハイオ州デートンに置き、保健医療市場向けの純水処理システムの設計・製造・供給のスペシャリストとして、あらゆる分野の病院やクリニック向けの広範なシステムを用意していることで知られている。AmeriWaterはまた、冷却塔フィルター、逆浸透(RO)システム、脱イオン装置、フィルター、軟水器、およびこれらに関連したサービスなど、産業向けのさまざまなソリューションを提供している。
AmeriWaterは従業員数40人余りで、機動力のあるオンサイト・サービス・グループを擁し、自社の製造施設をもっており、みごとに組織化されたディーラー・ネットワークを通じて北米全体に浸透している。
今回の買収により、AmeriWaterはDegrémontのEquipment Business Line部門(Degremont Technologies)に編入され、Degremont Technologiesの名のもとに世界中で事業を展開している装置メーカー、サプライヤー、およびサービス・プロバイダーの仲間入りをする。
双方のコメント:
AmeriWaterのCEOであるDiane Dolanは今後もその地位にとどまる。Dolanはつぎのように述べている。「Degremontと力を合わせることができて、たいへんうれしい。今回のことでもたらされるシナジー効果により、わたしたちの組織全体が生まれ変わり、市場シェアを拡大するとともに、製品とサービスのメニューをさらにひろげることができる」
また、AmeriWaterのJames Baker副社長は、今後も技術専門家として製品開発戦略の指揮をとる。
いっぽう、Degremont TechnologiesのFrançois Bernès CEOは、つぎのように述べている。「AmeriWaterはすばらしい名声を確立しており、将来の成長もまちがいない。AmeriWaterが新たに加わることは、Degremontの超純水戦略全体にみごとにフィットする」