ジャーマン・ウォーター・パートナーシップ、世界の水問題を議論する大会開催へ

ジャーマン・ウォーター・パートナーシップ(GWP)が2012年3月26、27日にベルリンで、会員総会と年次大会を開く。今年の大会は、さまざまな国際協力パートナーの高位の代表者が集うもの、とGWPでは見込んでいる。とくにロシア、中国、トルコ、欧州、中東アフリカ地域のパートナーといっしょに、水部門の抱えるさまざまなテーマや問題に光を当て、話し合うことにしている。

今回の大会は、政策決定者や業務発注者に対し個別の対話の機会を与えるとともに、新規事業を開拓し、経験の交換を進める場になる。ドイツ連邦経済省のB・ハイツァー次官とGWPのM・ベッケライト理事長が開会の挨拶を行う。
全体会議では、次の関係団体首脳が講演を行う。

  • アラブ諸国水道事業者協会(ACWUA)のKhaldon Khashman事務局長⇒研修や訓練分野のニーズをふまえアラブ諸国の水部門の抱える切迫した課題について説明する。
  • ロシア上水道事業協会(RAWW)のElena Dovlatova会長⇒ロシアの最新の水道事業の実情を述べるとともに、国際協力に向けたドイツ水部門の事業機会にも言及する。
  • 欧州ウォーター・パートナーシップのTom Vereijken理事長⇒ドイツの水部門の企業が欧州レベルに統合されていく可能性を展望する。

国際ラウンドテーブルの場では、協力パートナーのみならず、政財界からさまざまなゲストを呼んで、国際的な水事業の直面する最新テーマを集中的に討議する。実質的に重要なさらなるテーマとしては、(1)水部門の能力開発分野への国際社会のニーズ、(2)水部門の開発協力を通じたネットワーク強化の可能性、(3)工業用水事業の市場化の余地などがある。

本大会に参加する場合は、事前の申し込みが必要である。申込書(ドイツ語)は、以下のリンクからダウンロードできる。
http://www.germanwaterpartnership.de/images/pdf/Veranstaltungen/Jahreskonferenz_2012/gwp_anmeldeformular_mv_jk_2012.pdf

大会のプログラム、開催場所、宿泊ホテルの予約等のパンフレット(ドイツ語)は、以下のリンクからダウンロードできる。
http://www.germanwaterpartnership.de/images/pdf/Veranstaltungen/Jahreskonferenz_2012/flyer_jk_mv_2012.pdf

GWPは現在、ドイツの水事業や研究開発等から324者の会員を擁している。ドイツ水部門の経験と能力を結集するとともに、外国パートナーに対する窓口になっている。また、5つの連邦省庁の積極的な支援を受けている。外国パートナーの具体的なニーズをよりよく把握するため、外国の地域ごとに作業部会を設置している。現在、17の重点諸国・地域を特定し、それぞれの水部門の実情を調査して具体的なニーズの把握に努めている。

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