米国の研究開発企業が磁気を利用して海水の淡水化や土壌の塩抜きができる技術の特許を取得へ

2012年3月1日、米国カリフォルニア州の持ち株会社Itonis Holdingsが、同社の保有する科学技術の研究開発企業Paramount Discoveriesが独自の画期的な電磁周波数技術(EMFT)を用いて塩を磁化して海水から抽出する技術の特許権を取得する手続きを開始したと発表した。

Paramount Discoveriesは同州で1995年に創業した企業。これまで、塩を始めとするいくつかの天然元素や鉱物の中の磁気を刺激する技術の開発に取り組んできた。任意波形発生器と永久磁石を組み合わせて、個々の元素や鉱物に通常はあまりない周波数の波形を当てて、その磁気モーメントを持続することによって、元素や鉱物をコントロールしようとする技術。

塩に応用すると、海水中や土壌中の塩をコントロールし、抽出することもできるという。このため、海水の淡水化のほか、海水をかぶった農地の「塩抜き」などにも利用することができると考えられており、地下水の塩分濃度が高くて作物が育たなかったような地域でも、この技術で土壌を磁気的に処理すると、塩や塩の結晶の元素を濾しとることができ、農作物を育てられる土壌に変えることができるという。

「塩を磁化するという私たちが考え出した技術を保護するには、当然、次にとらなければならなかった措置です。世界中で海水淡水化のマーケットが急速に拡大してきて、2015年には950億ドル(7兆5900億円)規模にもなるというので、特許権を取得しておくことにしました。私たちの技術は、現在のお金のかかる海水淡水化の技術と比べると、画期的なものになりますよ。それに、この塩を磁化する技術は海水を淡水化するだけでなく、農業の発展や拡大にも役立ちます。さらに、塩だけでなく、炭素や銀も磁化することができますから、応用できる産業はさらに拡大し、だから、今のうちに特許をとっておいたほうがいいと判断したのです」Paramout Discoveriesの創業者Stuart Robbinsはそう語っている。

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