Siemens、水ビジネス事業の一部を米国UGSIに売却

2012年7月31日、かねてより製品ポートフォリオの見直しを続けてきたSiemens社の工場自動化事業部が世界中で販売してきた化学品フィードシステムや液体フィードシステムや流量計の製品ラインの一部の資産、在庫、関連商標を米国San Diegoに本社を置くUnderground Solutions, Inc.(UGSI)に売却したと発表した。売却金額は、公表されていない。

UGSIは水道、下水道などの管路インフラの新設、更新の分野で頭角を現してきた新興企業。US FilterにいたCEOのAndy Seidel、現在はSiemens傘下のWallace & Tiernanの経営者だったJoe Millenなど、同分野で豊富な経験と専門的な知識を持つ経営陣のもとで、商業施設や工業施設や公共施設などを対象に幅広く水関連ソリューションを提供しており、今回の売却の発表によって店頭取引されている同社の株価は一気に20パーセント跳ね上がった。

今回売却された製品の中には、PolyBlendポリマーフィードシステム、Encoreポンプ、Chemtube 200/2000ポンプ、VareaMeter流量計、Wallace & Tiernan石灰消和システム、Wallace & Tiernan乾式フィードシステム、LVN-2000液状化学品フィードシステムなどが含まれており、これらの製品ラインに関する注文は、8月1日からUGSIが引き受けるようになっている。

ただし、Wallace & Tiernanのガス塩素処理、アナライザー、コントローラー、Water Champの化学誘導、OSECのオンサイト電解塩素処理の製品ラインについては、今後もSiemens工場自動化事業部が販売とサービスを続けていくことになっている(Wallace & Tiernan、Water Champ、OSECは、一部の国ではSiemensおよび/またはその関連会社の登録商標になっている)。

「これらの製品の売却先を探すことにしたのは、自治体関係の事業をわが社の長期的な戦略に合わせて整理しようとする努力を続けてきた結果です。わが社は、引き続き飲用水事業には関わっていきますし、飲用水事業の分野におけるわが社の地位を今以上に高めるためのひとつの手段として、消毒技術にも重点的に取り組んでいくつもりです」Siemens工場自動化事業部水テクノロジー部門のCEO、Lukas Loefflerはそう語っている。

ちなみに、Siemens社については、ユーロ圏危機の中での欧州経済低迷の影響を受けて事業計画の見直しを迫られ、大幅な人員削減を検討していることが伝えられている一方で、日本の東芝などと組んで通信機能を備えたスマート水道計を導入し、スマートグリッドの水道版とも言える次世代型水道網を構築することも伝えられている。

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