GE、水を排出しないZLD廃水処理システムをテキサス州の天然ガス発電所へ導入

GEは2013年1月17日、同社のZLD(ゼロ排水)廃水処理技術が米国テキサス州ShermanおよびTempleに位置する758メガワットの天然ガス・コンバインドサイクル発電プラントへ設置されることを発表した。近年、テキサス州では干ばつが発生しているが、GEのZLD技術を用いることで排出される冷却水の98%をリサイクルまたは再利用し、水の使用量を大幅に削減することが可能となる。

2つの発電所ではそれぞれ異なる水源から取水しており、Bell郡に位置するTemple発電所では、廃水処理プラントで処理された水が使用される。いっぽう、Grayson郡に位置するSherman発電所ではTexoma湖から取水された水が冷却水として使用される。GEのZLDシステムは毎分450ガロンの水を処理することが可能であり、そのうち98%以上は同じプロセス内で再利用することにより、水源から取水する水量を削減する。2つの発電所はPanda Power Fundが所有するもので、Bechtelが設計、調達、建設を受け持つ。

「エネルギーと水は世界で最も貴重な資源にあげられており、お互いに関わりあっている。エネルギーは水を生産するために必要であるし、水はエネルギーの生産に必要とされる。GEのZLDシステムは、2つの発電所において最低でも98%の水の再利用することを可能にし、それは水が不足しているテキサス州において必要不可欠な技術である」と、GE Water & Process TechnologiesのYuvbir Singh氏は指摘した。

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