ベトナム・チャム島、再生可能エネルギーによる海水淡水化プロジェクトの着工が決定

クアンナム省(Quang Nam)ホイアン市(Hoi An)人民委員会は、2012年11月、ホアラック(Hoa Lac)ハイテク区のPMU(“Project Management Unit”の略、ベトナムでのインフラ整備の監督を行う機関)と日立プラントテクノロジーがチャム島(Cu lao Cham)で海水淡水化モデルプロジェクト(以下、本プロジェクト)の調査を行うことで合意したと発表した。本プロジェクトは2013年に着工する予定である。

本プロジェクトの海水淡水化システムは、最新の逆浸透技術を採用して日量400m3の浄水を作る。総費用は300万ドル(約2億4600万円)になり、O&Mコストは年間5万ドル(約410万円)である。エネルギーとして再生可能エネルギー(太陽光、風力)を使用し、観光地でもあるチャム島の景色・環境を守るという点がその特徴である。さらにホイアン市は、水不足を克服し、島に住んでいる各世帯の生活浄水を確保するために70,000m3の貯水池を建設した。

本プロジェクトの完成・稼動後は、島の生活浄水が不足するという(特に乾季の時)現状が改善されると考えられている。現在、島には約2,500人が住んでいるが、その大部分は雨水の貯水または小さな河川から取水して生活用水としている。

チャム島は2009年5月にUNESCOの生物圏保護区に認定され、現在では毎年約10万人の観光客が訪れる。それ以降、例えば自然光による照明を整備する、または住民と観光客がナイロンバッグを使用しないように運動を行うなど、景色と環境の保全を目指した様々なプロジェクトが実施されている。

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