Siemensの水事業部門の売却に対して、ドイツBilfingerが入札を検討していると報道

Siemensの水事業売却について、ドイツのBilfinger*1がその入札を検討していることが2013年4月15日に判明した。これはBloombergが報じたもので、情報源は2人の関係者であるとしている。この報道に関しては、BilfingerとSiemensの両者ともにコメントを出していない。廃水処理や浄水の技術を有するSiemensの水事業は、年間売上10億ユーロに達し、5400人の従業員を抱えている。

BilfingerのRoland Koch CEOは、それまでの建設業主体の事業から、運営サービスなどの事業に変えていくことを計画しているという。同社は、2013年1月に水処理機器メーカーの米Johnson Screensを買収し*2、それ以前の2011年にはイタリアの濾過機器メーカーDiemmeを買収している。これらの買収により、Bilfingerの水関連部門の従業員は現在2000人にのぼる。

Bilfingerの2013年第1四半期レポートでは、水事業に関する具体的な戦略などは語られておらず、今後の動向を予測するのは難しい。一方で、2013年5月14日に開かれた決算説明会でKoch CEOは、今後の企業買収に向けて8億5000万ユーロ(約1100億円)もの資金を用意してあると繰り返し述べていたとBloombergは報じている。

*1 Bilfinger はドイツ・マンハイムに本社を置く国際的なエンジニアリング&サービス・グループであり、65,000人を超える従業員の総合的な技術の専門的知識と経験を用いて、工業施設、発電所、不動産、およびインフラに特注のサービスを提供している。同社は、工業、ビル・施設、建設などの事業区分で約85億ユーロ(約1兆円)の年間売上を生み出している。*2 詳細はEWBJ45「Bilfinger、米国の水技術専門会社Johnson Screensを買収」で報告。

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