GE、ロシア最大の石油精製施設に廃水処理技術を提供

GEは、2013年10月15日、同社のZeeWeed膜バイオリアクター(MBR)、極性転換方式電気透析(EDR)、および逆浸透(RO)の技術が、ロシアの国営石油会社Bashneftのバシコルトスタン共和国のウファ北部工業ブロックにあるBashneft-Ufaneftekhim石油コンビナートなどの施設で発生する廃水処理に採用されたことを発表した。これは、Bashneftが新設する廃水処理プラントに使用されるもので、厳しい排出規制の遵守と処理水の再利用の必要性からGEの技術が選ばれた。
これに先立ち、2013年4月から7月にかけて、GEはBashneftおよびバシコルトスタン共和国の国営単一企業である石油精製・石油化学研究所と協力し、石油精製施設の廃水浄化のさまざまな技術について、ロシア連邦の厳しい環境法規制の要求条件を満たすことを実証するためのパイロット・プロジェクトを実施した。このパイロット・プロジェクトの成果と、技術的・経済的な計算を加味して、BashneftはBashneft-Ufaneftekhimコンビナートの廃水の生物学的処理プラントを近代化するためのコア技術として、GEのMBR、EDR、およびROを選択したという。GEは、この生物学的処理プラントの近代化の設計を進めるために、主要な機器とプロセスのすべてについて、基本エンジニアリングの契約を獲得した。

これについて、OJSC(公開株式会社)Oil Processing Joint-Stock Company BashneftのKlexander Korsik社長兼取締役会会長はこう述べている。「Bashneftは、産業による有害な影響から環境を守ることに力を注いでいる。われわれは、わが社の石油コンビナートは最高の廃水処理システムをもつべきだと考えている。性能を実証されたGEの進んだ技術はこの課題を解決し、ベラヤ川の水をこれまでよりきれいにして、バシコルトスタンのすべてのひとびとの役に立つことと思う」

ZeeWeed MBR、EDR、RO、イオン交換ポリッシングの技術を投入

このプロジェクトに、GEはZeeWeed MBR、EDR、RO、およびイオン交換ポリッシングの技術を投入する。最先端の浄化技術により、水の再利用と取水必要量の最小化が可能になる。GEの技術による廃水浄化で特筆すべきは、一次沈殿槽と最終沈殿槽を使わないことだ。曝気層の出口で、SeeWeed 500限外濾過膜を使って処理水から活性汚泥が分離される。汚泥の脱水はコンパクトな遠心分離機でおこなわれる。これらすべてが、廃水浄化施設の占有面積を減らし、環境への汚染物質排出をなくすことを可能にする。

このBashneftへの技術提供について、GE Power & Waterの一部門であるWater & Process TechnologiesのHeiner Markhoff社長兼CEOはこう述べている。「Bashneftが処理の困難な廃水の問題に取り組むのに役立つ革新的な技術を提供できることを、うれしく思う。私達の技術のすばらしさは、今年おこなわれたパイロット・プロジェクトで実証されており、今回、Bashneftの本格プロジェクトをひきつづき支援していくことを、楽しみにしている。われわれは、Bashneftの廃水処理施設のグレードアップにGEが役割をはたすことが、ロシアの石油産業全体の持続可能な発展のための一歩になることを確信している」

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