米EPA、ホテルでの節水を奨励するWaterSense H2Otel Challengeプログラムを開始

米国連邦環境保護庁(EPA)は2014年2月7日付けプレスリリースで、同庁の関連組織や他の組織がホテルを対象に、気候変動を促す温室効果ガス(GHG)を削減するとともに水と費用を削減することになるベスト・マネジメント・プラクティスを採用するよう奨励するプログラムとして新たに「WaterSense H2Otel Challenge」を立ち上げたことを明らかにした。
このプログラムについてEPA水道局(Office of Water)のNancy Stoner局長補佐代行は、「ホテルは水道使用量を減らせば同地域の貴重な水資源を節約することになるだけでなく、今日のグリーン市場で他のホテルに比して競争力を高めることになる。2006年以降、WaterSenseプログラムを通して米国民は4870億ガロンの水を節減してきており、今回、この成功を足がかりとして、ホテル業界が自らの持続可能性を一段上のレベルに引き上げることができるようサポートしたい」と述べている。

同プレスリリースによれば、同プログラムの下で「ACT(行動する)」すると宣言したホテルは下記の方法で自らの水利用を評価・変更・追跡する。
-先ずホテル全体での水の利用と節水機会を評価する
-もっと水利用効率が良いモデルや方法に製品とプロセスを変換する
-ベスト・マネジメント・プラクティスを採り入れる前と後とで、水使用量の削減状況を追跡測定する。

このプログラムに参加した最初のホテルはシーザーズ・エンターテインメント(Caesars Entertainment)社で、同社のエンジニアリング、ユーティリティー及び環境対策担当のEric Dominguez部長は、「当社の全米のすべての施設のスタッフが、地域の水供給を持続的に利用することは、ホテル利用の顧客にわれわれが提供できる最高のおもてなしを提供することと同じくらいに重要なことであると認識している。最近の2~3年間、自社のラスベガスの施設では低流量のシャワーヘッドやシンク通風器を設置するなどいくつもの節水プロジェクトを成功裏に実施してきた。今回、EPAのWaterSense H2Otel Challengeプログラムに参画してさらにどのような部分で改善ができるのか発見できることを楽しみにしている」と語った。