中国工業情報化部、科学技術部、環境保護部の三省庁は、2014年12月26日、“国が発展を奨励する重大環境保護技術リスト(2014年版)”を公布した。同リストは、国務院の“省エネ環境保全産業の発展加速に関する意見”を徹底するとともに、環境技術の研究開発および産業化の融合推進、新技術・新製品の普及加速、環境技術レベルの向上ひいては環境産業全体の発展を目的として、既存の「国が発展を奨励する重大環境保護技術リスト」(2011年版)をベースに策定されたものである。
同リストは、(1)大気汚染対策、(2)水質汚染対策、(3)固体廃棄物対策、(4)騒音および振動管理、(5)資源リサイクル、(6)環境モニタリング測定機器、(7)環境汚染防止専用機材・薬剤、(8)環境汚染緊急時対応の8つの主要分野における107項目の技術装備について掲載しており、それらの技術をその成熟度に応じて開発類(技術開発~モデル機器完成前の研究開発段階にある技術;22項目)、応用類(モデル機器が完成し、実証実験を行った上で少ないながら一定の応用例がある技術;31項目)、普及類(技術的に成熟し、モデル事業も成功して、大規模な普及が必要な技術;54項目)と3分類している。
国家の環境保全分野の目標達成に向けて、同リストは数多くの先進的かつ適用可能な技術を取り上げている。そのうち、大気および水分野の技術の数が多く、全体に占める割合がそれぞれ25.2%、23.4%となっている。対象の応用業種としては、市政・家電・鉄鋼・セメント、石油化学等の重点業界がカバーされている。
また、2011年版からアップデートされたことで、2011から2014年の間に新開発された、汚染防止性能に優れ、資源リサイクルの効果が高く、省エネ性・協同処理効果が良い先進技術が同リストに加えられた。特に、スモッグ対策、土壌および地下水修復、汚泥対策など、今のところ需要が限定的だが将来的にますます必要になる技術も、同リストに盛り込まれている。
上述の“国が発展を奨励する重大環境保護技術リスト(2014年版)”に関する情報および原文は、下記のウェブサイトよりアクセスできる(中国語:簡体字)。
http://www.miit.gov.cn/n11293472/n11293832/n12845605/n13916898/16354934.html