Suez Environment(2015年3月~5月の主な動向)

Suez Environment(2015年3月~5月の主な動向)

年月日 トピックス
2015年3月3日 Suez Environnement、フランス内外における上下水道システムを一元管理するためのスマート・オペレーション・センターを欧州で初めて仏イヴリーヌ県Pecqに開設したことを発表。
9日 United Water、フロリダ州南部でのビジネス拡大を目的として、マイアミ・デイド郡にオフィスを開設。これは、全米での公共上下水向けサービスの拡張を図る同社の戦略の一環である。
13日 Suez Environnement、すべての海外子会社(Lyonnaise des Eaux、Degrémont、Sita、Agbar、Ondeo等)の名称を単一商標すなわち“Suez Environnement”で統一することを発表。この経営戦略上の大改革は、グループの事業、特に海外事業の再編に伴う措置であり、海外市場における商業上の効率を向上させることを目的としている。同社は今後、単一商標への変更を周知するキャンペーンを、1,000万ユーロを投じて16カ国で実施する。なお、一部で噂されていた“Suez Environnement”という本社名称そのものの変更は否定された。
4月2日 Suez Environnement、フランスのアランソン(Alençon)にて、上水サービスと下水処理の契約をそれぞれ12年延長。ふたつ合わせて6800万ユーロの契約。なお、“participative control”と呼ばれるタイプの契約を採用することで、業務はSuez Environnementに委託されるが、財政管理の権利は自治体側が持つこととなる。
9日 「アルゼンチン政府はSuez Environnementに損害賠償金として3億500万米ドルを支払うべきである」との裁定を国際投資紛争解決センター(ICSID)が下す。同社は1993年に子会社Aguas Argentinasを介してブエノスアイレス首都圏の上下水道事業に関するコンセッション契約を受注したが、この契約は2006年3月、アルゼンチンの水道事業の再国営化に伴い破棄された。同社はこれを不服とし、ICSIDに提訴していた。
13日 Suez Environnement、第7回世界水フォーラムにて韓国K-Waterと覚書(MoU)を締結。本MoUにもとづき、両社はスマート・ウォーター技術の共同研究を推進していく。また、それぞれの専門性を活かして、韓国だけでなく世界中の関連プロジェクトへの参画を目指す。
15日 Suez Environnement、韓国での事業強化を目的として、現地企業のENK社と覚書(MoU)を締結。これにより、両社は協働してオゾン発生装置を開発し、バラスト水処理のビジネス機会を狙っていく。
28日 Suez Environnement、フランスでの水道事業サービスの強化に向けて、Nantaise des Eaux Services社の買収を完了。このたび買収したNantaise des Eaux Services社は2001年に設立された会社で、フランス国内で12万3000人に上水を供給し、11万6000人の下水処理サービスをおこなっている。
5月4日 シンガポール公益事業庁(PUB)とSuez Environment、廃水処理、雨水管理、および自動検針をテーマとする3件の研究プロジェクトを共同で進める合意書を交わす。この共同プロジェクトには、雨水管理と自動検針の支援ツールの開発が含まれている。
5日 Suez EnvironnementとクロアチアのGradnja Osijek社はこのほど、クロアチアの第4の都市オシエク(Osijek)から2018年までに浄水施設を設計・建設する契約を2900万ユーロで受注(そのうち800万ユーロがSuez Environnement社の取り分となる)。この浄水施設では4万m3/日の下水を処理することが可能である。同施設には、欧州連合と欧州復興開発銀行(EBRD)が共同出資する。
5日 Suez Environnement、クロアチアのヴコヴァル(Vukovar)にて、下水道網および下水処理場の建設、ならびに、上水道網の修復作業の監督契約を受注。
13日 モロッコのグラン・カサブランカにて、Suez Environnementのモロッコ子会社であるLydec社が開発した汚染防止システムが開設される。この開設式にはモロッコのムハンマド6世国王も参加した。このシステムにより、グラン・カサブランカの汚水の100%を処理することが可能となる。
19日 Suez Environnement、北米の電気事業者に包括的かつ費用対効果の高い水・排水処理ソリューションを提供する目的で米Envirogen technologies社と排他的な提携。この提携関係において、Suez Environnement社が有する物理的・化学的処理技術とEnvirogen technologies社の生物学的処理技術が結合されるが、さらに協力分野を拡張することも検討されている。
20日 Suez Environnement、フランスのジュヌヴィリエ水道局より浄水供給契約を受注。この契約は2018年から15年間にわたるもので、10地域で60万5000人に浄水を供給する。契約額は2億3400ユーロ。

出所:Suez Environment HPおよびその他資料を基に作成