インド、排ガス・排水のオンライン・モニタリング・システム導入義務を果たしていない企業1332社のリストを公表

インド中央公害管理委員会(CPCB:Central Pollution Control Board)は、2015年11月上旬、排ガス・排水のオンライン・モニタリング・システム導入義務を果たしていない企業1332社のリストを公表した。CPCBは、17種の高汚染産業事業者(注1)およびガンジス川流域の11州(注2)の高汚染事業者(GPI:Grossly Polluting Industries)に対して、2015年6月30日までに排ガス・排水のオンライン・モニタリング・システムを導入しデータを当局に送信するよう求めており、3933社の対象事業者に対して個別に命令書を送付していた。これに対して、2601社からは反応があったものの、398社については命令書が届かずに送り返され、また934社は命令書が届いているにもかかわらず、なんら返答を寄越さなかった。今回公表されたリストには、命令書が届かなかった398社および反応がなかった934社の会社名が掲載されており、CPCBはこれらの企業に対して通知の公表から1週間以内にCPCBウェブサイトにログインして、必要な情報を送信するよう求めている。

前述の企業リストは、以下のリンクより閲覧できる(英語表記)。
http://www.cpcb.nic.in/Newspaper_Advt_Online_Monitoring.pdf

  • 注1:17の高汚染産業とは、大規模製紙・パルプ、酒造、製糖、皮革、肥料、大規模発電、セメント、アルミ、亜鉛めっき、銅、鉄鋼、石油化学、石油精製、クロル・アルカリ、染料・染料中間体、農薬、医薬品である。
  • 注2:11州とは、ウッタラーカンド州、ウッタル・プラデーシュ州、ビハール州、デリー、ハリヤナ州(一部)、ヒマーチャル・プラデーシュ州、ラジャスタン州、マディヤ・プラデーシュ州、チャッティースガル州、ジャールカンド州および西ベンガル州である。