Veolia(2016年9月~11月の主な動向)

Veolia Water(2016年9月~11月の主な動向)

年月日 トピックス
8月30日 Veoliaドイツ社、2015営業年度を対象とした同社初の事業包括的な持続可能性報告書を発行。同社の事業分野は、水、エネルギー、廃棄物処理の3分野であるが、報告書ではそれぞれの分野の目標、実施事業、進捗状況を総合的に述べている。
9月21日 Veolia、韓国にてMPPE(Macro Porous Polymer Extraction)モジュールユニット(サイズ:19.1×16.5×18.2m、重量450トン)の浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)への搭載を完了。MPPEユニットは、国際石油開発帝石がオーストラリアで実施しているイクシスLNGプロジェクトにおいて、ガス生産の副産物として生じる有害物質を含む排水から芳香族等の炭化水素を除去するために利用される。
10月5日 Veolia、UAEラアス・アル=ハイマ下水処理庁(RAKWA)から下水処理施設の拡張プロジェクトを受注。同社は12ヵ月間で同処理施設の処理能力を20 MLD から40 MLDへと2倍に拡大させる予定。
11日 中国の大手リチウム化合物メーカー“General Lithium社”がVeoliaのHPD結晶化技術を採用。本技術は、リチウムを含むリシア輝石からリチウム化合物を精製するプロセスにて利用される。本技術は不純物を効率よく除去することができ、また省エネ性能にも優れていることから、生産コストの削減に貢献するものと期待される。
13日 Veolia、カナダの金鉱山から排水処理施設を受注。1日当たり最大で1万 m3の鉱山廃水を処理することができる本施設は、耐久性の観点から選ばれた複数の技術で構成される。稼働開始は2017年春頃の予定。同社によると、数ヵ月におよぶ試験運転の結果、最も厳しい環境要件を満たせることが示され、受注に至ったという。
14日 Veolia、イル・ド・フランス水道組合(SEDIF)とともにフランス最大・最新の水サービスのための統合制御センターServOを開設したことを発表。ServOはVeolia社が630万ユーロを投じて開発した施設であり、首都圏に居住する450万人に係る膨大なデータを処理することができる。
11月4日 Veolia、Dow社からHPD® 蒸発技術およびMultiflo™ 軟化技術を利用した水処理装置を受注。米国カリフォルニア州のPittsburg事業所に納入される本装置は、既存の装置の老朽化に伴う更新のために採用された。本装置は、水不足に悩む同州において節水に貢献するものと期待されている。
10日 Veolia、米国アラスカ州ジュノー市からBioCon™汚泥熱乾燥装置を受注。本装置は、Mendenhall下水処理場に納入される。BioCon™は、安全、省エネかつメンテナンスが容易という特徴を持つ。
21日 Veolia、アルメニアの上下水道事業におけるアフェルマージュ契約を受注。この契約により、同社は最終的に年間1億7400万m3の浄水を供給する予定。同社はすでに首都エレバンで浄水供給を行っているが、今後サービス地域がアルメニア全土に拡大される。
21日 Veolia、Aibel Singapore社からオーストラリアの浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)向けの、水攻法(油層に水を圧入する方法)システムを受注。本システムでは1日当たり1万2720 m3の水の圧入が可能である。なお本システムは、硫黄分を除去する膜処理工程を兼ね備えている。

出所:Veolia HPおよびその他資料を基に作成