インドとイスラエルの両政府が水資源管理と淡水化開発を中心とした分野での協力を謳った覚書に調印したことが、インドのSanjeev Balyan水資源担当閣外大臣による同国下院への2016年11月24日付の答弁書で明らかになった。同大臣は答弁書のなかでこう述べている。「インドとイスラエルは2016年11月11日、ニューデリーにおける水資源の管理と開発で両政府が協力するという内容の覚書を交わした。淡水化は、この覚書で協力ならびに経験と専門的知見の共有をおこなうとしている主要分野のひとつである」
答弁書のその他の内容
この答弁書は、増大する水需要に応えるべくインド政府が淡水化技術の利用を奨励し、拡大していく計画があるかという質問に答えたものである。Balyan大臣は答弁書のなかで、これまでも科学技術省科学技術局(DST)が、鹹水(かんすい)および海水の淡水化向けに独自に開発された逆浸透技術を用いた複数の実証プラントを支援してきたと述べている。DSTはまた、タミル・ナードゥ州ラーマナータプラム県のナリッパユールにおいて、太陽光とバイオマスによるハイブリッド式多重効用法の淡水化システムを支援してきた。このほか、飲料水・衛生省が、地表水や地下水が不足していたりヒ素やフッ素化合物などの有害物質で汚染されていたりする地域に淡水化プラントを建設することを検討しているという。