2019年4月1-3日にコスタリカのサンホセ市で開催された第5回ラテンアメリカ・カリブ諸国下水処理コンファレンスLATINOSANで、ラ米・カリブ19ヵ国が、下水処理への投資の継続を約束するサンホセ宣言に署名した。
ラテンアメリカ下水処理コンファレンスは、米州開発銀行IDB、ラテンアメリカ開発公社CAF、世銀、スペイン国際開発協力機構AECID、ユニセフ、世界保健協力機構WHO、国連開発計画UNDP、米州保健機構PAHO、Sanitation and Water for All (AWA)、ドイツ復興金融公庫KfWなどが協賛し、ラテンアメリカの下水事情の改善のために3年毎に開催される。コンファレンスには、加盟国のメキシコ、コロンビア、パラグアイ、グアテマラ、キューバ、チリ、エクアドル、ベリーズ、アルゼンチン、ホンジュラス、ペルー、ウルグアイ、エルサルバドル、ブラジル、ボリビア、ニカラグア、ドミニカ共和国、パナマ、コスタリカ、ハイチ各国の大臣や副大臣、水当局代表者が参加する。
19ヵ国が署名した宣言書では、持続可能な開発目標SDGsの第6の目標を達成する為、下水処理分野の予算を増やし、国家政策や法的枠組みを調整する意思が宣言されている。その他水資源総合管理に焦点をあて、処理されていない排水で汚染された河川や湖沼などの水域の保全プログラムの実施が約束されている。
コンファレンスの閉会式では、殆ど全ての参加国で下水処理の進歩がみられるが、水資源の総合管理は遅れていることが認識された。また水の経済的価値ついて議論がなされ、水は生活や健康、環境にとって必要不可欠なものであり、その生産、配分、質と保護のための投資が必要であると結論づけられた。
次回のラ米下水処理コンファレンスは、ボリビアで開催される。
コスタリカ宣言は、以下のサイトでダウンロード可能。
https://drive.google.com/file/d/1ZYGma_D0yKUi7M0kx5jKCvDnFWUyP3Ea/view