スウェーデンエネルギー庁、節水ノズル開発の企業に350万クローナの補助金を交付

スウェーデンエネルギー庁は、2019年7月1日、台所用蛇口とシャワーヘッドの節水ノズルの開発を行うスウェーデン企業Alteredに対し350万スウェーデンクローナ(約4000万円)の補助金を交付した。同庁は国内の中小企業を対象に、省エネに役立ち国際的に規模を拡大できると判断された革新製品を支援するプロジェクトを行っている。このノズルは国内の1家庭において年間700kWhのエネルギーを節約できる可能性があるという。これはスウェーデンだけで年間3200GWh以上の省エネにつながると期待されている。

家庭、企業、ホテル、公共エリアでの水の使用は、今日非常に非効率的である。なぜならば既存の蛇口から流れる水のほとんどは、排水溝へそのまま真っ直ぐ流れるため水の無駄な使用になっている。そのため同社は台所用蛇口やシャワーヘッドに合わせて節水ノズルを開発した。このノズルはミストモードとシャワーモードに切り替え可能で、台所やシャワーでも水の消費量を最大85%から98%節水できるという。新開発された製品は現在市場に出回っている製品のほとんどに取り付けることができ、多くの場所で省エネに大きく役立つ技術革新製品であることが評価された。

「同社のノズルは家庭の既存の製品に簡単に取り付けることができるため、潜在的に大きな世界市場を切り開くであろう。大幅な省エネに加えて、同社の節水革新により世界的な問題である清潔な水不足への解決の糸口になるかもしれない。」と同国エネルギー庁の事業開発担当のJonas Lindblomは述べた。