中国水利部は、2018年2月11日、「新時代水利の近代化推進加速に関する指導意見」を発表した。同意見では、新時代水利の近代化における以下の戦略的目標が打ち出されている。
スケジュール | 目標 |
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~2020年 |
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2020~ 2035年 |
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2035~ 2050年 |
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また同意見によると、目標達成のため、今後、以下の重要措置に取り組んでいく。
- 国を挙げた節水活動の実施。節水制度を整備し、節水を奨励する枠組みを構築する。
- 水利インフラにおける近代化の推進加速。重要な水利工事の建設を中心にして、大小様々な水利工事を互いに結び合わせるとともに、水利施設の高度化を図り。近代的な水利インフラ網を構築する。
- 農村振興戦略における水利保障の強化。
- 水生態系の保護や修復の全面的な推進。節約・保護優先、自然回復を主とするという原則を堅持し、河川や湖の保護における監督の強化を図り、調和の取れた美しい水環境を作り上げる。
- 水利改革の全面的な推進。水道料金と水資源税の改革や、水利権市場の改革を推進。
- 水利管理における近代化レベルの引き上げ。法に基づく治水管理を強化し、水利プロジェクトの管理方法を刷新して、業界の底上げを図る。
- 水利における科学技術の革新促進。世界最先端を目指して、先進的な技術や製品の研究開発を強化し、革新的な人材チームを構築する。
- 水利における全面的なスマート化の推進。あらゆる要素を動的に感知する水利監視システムや、水利情報ネットワーク、高度に集積されたビッグデータセンターを構築し、情報化およびスマート化レベルの大幅な引き上げを図る。
なお、「新時代水利の近代化推進加速に関する指導意見」の概要については、以下のURLより閲覧可能である(中国語簡体字)。
http://www.mwr.gov.cn/xw/slyw/201802/t20180213_1031224.html