Siemens、ジョージア工大ナノテク・センターの水処理システムを受注

Siemens Industry Solutionsは2008年2月25日、傘下のSiemens Water Technologiesがジョージア工科大学ナノテクノロジー研究センターに廃水処理および超純水システムを供給・建設する業者として選ばれたことを明らかにした。同大学のナノテク研究センターは8000万ドル(約84億円)をかけてアトランタに建設中で、水処理システムも含めての完成は2008年10月に予定されている。

Siemensが受注した廃水処理システムは、酸性廃水とアルカリ性廃水のいずれにも、また、両方の混合廃水にも対応することができる。いっぽう、超純水システムのほうは、ナノテク研究センターの研究プログラムが要求するきわめて厳しい水質基準を満たすように設計されている。

新設のナノテクノロジー研究センターはアメリカ南東部ではこの種のものとしては初の施設で、アメリカ全体で見ても最も進んだもののひとつになるものと見られている。ジョージア工科大学のキャンパス内に建設中のこの施設は、敷地面積が16万平方フィートで、マイクロエレクトロニクス、半導体、材料工学、医学、および薬学の研究や教育に欠かせないクリーン・ルームを延べ3万平方フィート備えている。

 

Siemensが新たに建設する廃水処理システムは、多媒体濾過、活性炭処理、軟化、および化学薬品投与のプロセスから成り、研究センターで実施されているプロジェクトに応じて、酸性廃水、アルカリ性廃水、あるいはそれらの混合廃水に対応するため、投与する薬品の種類などを適宜変えていく。

いっぽう、超純水システムのほうは、逆浸透(RO)膜濾過、脱イオン、UV殺菌、化学薬品投与などのプロセスを使用する。このシステムは可動式で、設置に要する日数を大幅に短縮することができる。

なお、廃水処理システム、超純水システムとも、機械部分はジョージア州Avondale Estate(アトランタ近郊)のMann Mechanicalが請け負い、プロジェクトのエンジニアリングはジョージア工科大学とMW Zander/Whiting-Turnerが担当する。