マサチューセッツ州Hamiltonでこのほど、水道水が高濃度の過塩素酸塩(perchlorate)に汚染されていることがわかり、妊婦、授乳期の母親、乳幼児、子ども、および甲状腺機能低下症の患者は水道水を飲まないよう町当局が警報を発した。
低レベルの過塩素酸塩が飲用水や地下水に含まれていることはしばしばあり、また、甲状腺疾患の治療薬としても過塩素酸塩は使われてきた。しかし、Hamilton水道局によると、2008年8月13日にSchool Street Wellで採取されたサンプル水からは、44.4 ppbの過塩素酸塩が検出された。マサチューセッツ州の水質基準では過塩素酸塩は最大2.0 ppbとなっており、Hamiltonの汚染レベルはその20倍以上に相当する。
念のために、同じ場所からサンプルを再度採取したが、8月28日に判明した分析結果はやはり同じだった。また、Idlewood浄水プラントで採取したサンプルは、32.2 ppbの過塩素酸塩を含んでいた。
過塩素酸塩は、甲状腺の正常な機能を阻害し、それによって成長や発生に悪影響をあたえるおそれがあり、特に胎児や乳幼児の場合は脳障害その他の原因となることもある。
Hamiltonの町当局はすでにSchool Street Wellを閉鎖しており、安全が確認されるまでその利用を見合わせることにしている。
冒頭にも述べたように、妊婦、乳幼児、子ども、および甲状腺機能低下症の患者は町の水道水を飲んではいけない。水道水を煮沸しても、過塩素酸塩を取り除くことはできない。また、8月29日より前につくられたアイス・キューブ、ジュース、乳児用調合乳、その他の飲料は、廃棄しなければならない。
Hamiltonの水道局によると、過塩素酸塩は花火や爆薬などに酸化剤としてひろく使われている無機化合物である。過塩素酸塩はまた、水道水の殺菌に使われる次亜塩素酸塩の経年劣化によって生じることもある。
水道局の幹部によると、Idlewood浄水場とSchool Street Wellで過塩素酸塩の検査が前回行なわれたのは2007年4月のことで、このときには過塩素酸塩は検出されなかった。
また、2008年8月28日にIdlewood浄水場と消防署で採取したサンプルからも、水道水の過塩素酸塩汚染は確認されなかった。町当局は、警報を解除する前にさらなる水質検査を実施することにしている。
また、マサチューセッツ州環境保護局と共同で、汚染源をつきとめるとともに、次なる対策を講じるとしている。