ロシア政府、「中期水資源管理計画」を承認――官民プロジェクトに6620億ルーブル投資へ

ロシア政府報道局は2009年8月21日付けの声明で、ロシア政府が同国の広大な水資源の管理を改善するための中期水資源管理計画、すなわち、環境保護基準の引上げを狙いとした「水戦略2020(Water Strategy 2020)を承認したことを公表した。

その主な内容は次のとおりである。

 

【ロシア中期水源管理計画の概要】

  • 所轄:天然資源環境省
  • 目的:広域の水源管理の改善、環境保護基準の引上げ
  • 実施予算:6620億ルーブル(210億ドル=1兆9000億円)
  • 主な改善項目:
    1. 水質汚染の賠償金支払い:2016年以降5倍に引上げる
    2. 廃棄物の水系への投棄の制限
    3. 水処理施設の近代化の奨励
    4. 水の過剰使用に対する料金の段階的引き上げ
  • 期待される成果:
    • 2020年までに水質汚染が現状の2~2.5倍改善される
    • 今まで非効率な使用で失われていた水資源が50%回復される

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