アメリカ経済が後退する中、同国の上下水道市場は成長を続けている。調査会社ZweigWhiteが2009年8月に発行した市場調査レポート“WaterView 2009 Report: Water & Wastewater Markets – Overview of Markets and Competition”によると、2009年の同国の上下水道市場は1270億ドルに達し、前年比で2.4%拡大する見込みであるという。
同レポートによると、アメリカの上下水道市場は、インフラ設備の老朽化や人口増加など様々な要因によって、堅調に推移しているという。また、アメリカ国内にとどまらず、現在、世界中で水に関連した開発プロジェクトが求められており、エンジニアリングや建設、コンサルティング、その他専門的なサービスを提供する企業にとって、水ビジネスは、大きなビジネスチャンスとなる可能性があるという。
ZweigWhiteのIan Rusk社長は、「世界全体で、20億人以上の人々が、適切な公衆衛生サービスを受けることができておらず、毎年180万人が、水を介した伝染病などの病気によって命を落としている。上下水道市場は、単なるマーケット・トレンドにとどまらず、世界の人々のニーズを反映した、解決されるべき問題である」と語っている。