独ジャーマン・ウォーター・パートナーシップ(GWP)、中国の水市場に進出へ

ドイツのジャーマン・ウォーター・パートナーシップ(GWP)が中国水事業進出への足場を得るため、2010年10月31日から11月6日まで北京と上海を訪れる。ドイツ商業会議所北京事務所と上海事務所が、ドイツの対外貿易・投資機関であるジャーマニー・トレード&インベストの協力を得て主催する。この視察旅行は連邦経済省の事業であり、政府予算から補助が出る。そのため、参加費はわずか150ユーロ(1万6000円、ただし旅費・宿泊費・食費は実費負担)ですむ。招待状は、以下のリンクにある。
http://www.germanwaterpartnership.de/images/pdf/Veranstaltungen/Delegationsreisen/China2010/einladung.pdf

GWPは、数多くのドイツ水企業、水研究機関、上下水道組合等が進める官民共同イニシアチブで、ドイツ5省(研究、経済、環境、国際協力、外務各省)も参加している。今回の視察旅行の目的は、ドイツの中小水企業を中国の水事業者と引き合わせ、中国水市場の現況やビジネスチャンスに関する情報を提供してもらうとともに、中国側のパートナーや政策決定者と長期的な信頼関係を築くことにある。

参加するドイツの水企業は、飲料水供給や下水処理分野に従事する中国の専門家、企業、政策決定者と面談できる。すべての会話と催しには、十分な人数の熟練した通訳が用意される。また説明会では、中国の経済政策や法的枠組み条件についてブリーフィングが行われる。さらにワークショップや討論の時間も確保されており、中国市場の識者とともに、分野固有の疑問点について議論できる。それだけでなく、マッチメイキングを通じて、有望なパートナーや顧客と、個別の商談を進めることも可能である。

主な訪問先と活動内容は次のとおりである。

  • 上海環境局を訪問し、上海立地計画部の代表者と面談する。
  • 同済大学で、「上海の環境事情」というテーマの講演会に参加し討論を行う。
  • ドイツ上海センターを訪問する。または、中国都市水道協会(CUWA)の年次会合を視察する。
  • 常州環境局を訪問し、「都市と地方における環境保全設備需要」というテーマの講演会に参加する。
  • ドイツ商業会議所北京事務所とエコネット・チャイナによるビジネス・ブリーフィングを受ける。
  • 中国の水技術を実際に体験する。ドイツの下水処理会社で、中国に進出しているパッサヴァント・レーディガー社(http://www.passavant-roediger.de/)の施設を視察する。
  • 中国政財界の代表者との合同夕食会に参加する。
  • 中国住宅・都市農村建設部(MoHURD)の水基地局と共同で、天津でワークショップを行う。
  • 中国のパートナーや企業との企業同士の面談会を開催する。

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