ブラジルの都市部における水供給および衛生設備事業は、2017年までにその約35%を民間セクターによって賄われるべきであると、ブラジルの水事業者の企業組合であるAbconのPaulo Roberto de Oliveira氏が述べている。同年は、民営化の促進を謳った公衆衛生法(11.455)が成立してちょうど10年が経過する節目の年となる。
最も効果的に水道システムの普及率を向上させるためには、運営および財政の両面で増加する需要を満たすために公共セクターと民間セクターが一体となって取り組むべきであると、幹部は述べている。複数の州の水公共事業会社は、すでに官民パートナーシップ(PPP)に着手しており、それらには、Sabesp(サンパウロ州)、Copasa(ミナスジェライス州)、Compesa(ペルナンブーコ州)、Caern(リオグランデ・ド・ノルテ州)、Casal(アラゴアス州)、Cadae(リオデジャネイロ州)、そしてSaneago(ゴイアス州)などがある。
また、マトグロッソ州のクイアバ(Cuiabá)、サンタカタリーナ州のItapoá、サンパウロ州のSertãozinhoやPiracicaba、リオグランデ・ド・スル州のSão GabrielやSão Borja、を含む都市も民間セクターへの投資を検討している。現在、ブラジルでは主に同国南東部、中西部、そして北部地域において民間セクターが水道事業を受け持っている。それらは都市人口の約10%、給水人口1600万人に相当する。