ベトナム首相は、2012年3月31日、2012年から2015年までの期間における浄水および農村環境衛生に関する国家プログラムを承認する決定第366/QD-TTg号を公布した。
本決定によると、本プログラムは2015年の末までに、農村部の世帯60%に衛生的なトイレを普及させ、家畜養殖農民世帯の45%に衛生的な養殖場を設置させ、また農村部の幼稚園、学校、医療保健センターの100%に衛生的なトイレを整備することを目指している。
また、特別に貧困にあえぐコミュニティやマイノリティに対する集中給水工事について、中央政府は費用の最大90%を負担、支援する。集中給水工事に対して国が補助する資金の上限は、その農村部の貧困状況によって60%~90%となる。残りの資金が地方政府の予算あるいは合法的な資金源から調達することになる。個々に行う小規模給水事業、学校、医療保険センターへの浄水事業、衛生設備事業、家畜養殖場の整備事業等に対する国からの資金補助率の上限は、35%~90%となる。
本プログラムに計上される予算総額は27.6兆ドン(約1071億円)であり、その内訳は、生活浄水および農村環境に19兆7250億ドン(約765億円)、農村衛生に5兆9610億ドン(約231億円)、能力向上、宣伝、監督、プログラム実施評価等に1兆9140億ドン(約74億円)となっている。