ベトナム・クアンガイ省、海水淡水化による小規模浄水施設を建設予定―国内の他の島地域にも適用可能な技術を用いる

クアンガイ省(Quang Ngai)人民委員会はこのほど、An Binhコミューンにおいて、海水から飲用水を作る浄水施設の建設にむけた7.5億ドン(約284万円)の資金供与に同意したと発表した。同プロジェクトは韓国企業からも支援を受けている。

浄水施設はクアンガイ省Ly Son郡An Binhコミューンに建設され、浄水の供給能力は200m3/日で、An Binhコミューンの一世帯当たりに400リッターの浄水を供給可能となる。An Binhコミューンは約112世帯、人口約500人の小島である。住民は一年を通じて、貯水した雨水を使用しているため、乾期の際には浄水が不足するという問題を抱えている。

浄水施設には海水からの取水タンク、処理水(真水)タンク、海水を取水するための導水管、処理水タンクから配水センターに送るための送水管などが含まれている。これはパッケージタイプのもので、コンテナ一台におさまり、逆浸透膜を用いて海水から塩分を除去している。

今回の海水淡水化による浄水施設は、クアンガイ省内に限らず、浄水不足に悩むベトナム全国の島地域においても適用できる技術となっている。

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