テキサス州グレードウォーター市議会、Veolia Waterとの契約打ち切りへ

テキサス州グレードウォーターの市議会は、2012年8月30日、Veolia Waterとの20年以上にわたる契約を終了させるために、市で上下水道の運営を行うための作業員を求人することを満場一致で決定した。

公聴会の開催:

テキサス州グレードウォーターの市議会は、Veolia Waterとの水道契約について、2012年8月30日午後6時から市庁舎で公聴会を開催した。公聴会では、冒頭にVeolia Waterの地域マネージャーであるBill Roachが意見を述べるとともに、市と同社との契約による水道サービスについて市議会の質問に答えることになっている。

グレードウォーターの市政担当官――選挙で選ばれる市長とは違い、市議会によって指名される市の行政責任者――を務めるSean Pate氏、Veolia Waterのスタッフのレベルと化学薬品の使用に関する懸念が生じているのをうけて、市と同社との契約内容について明確な解釈を示すよう、2ヵ月ほど前からVeolia Waterに要求していた。これについてPete市政担当官は、2012年7月に、グレードウォーター市は契約にもとづいて毎年100万ドル(約7800万円)弱をVeolia Waterに支払っているが、それに見合うサービスをうけているとは思えないと述べていた。

2013年内に契約打ち切りへ:

グレードウォーター市がVeolia Waterと契約を結んだのはおよそ20年前で、これは、Veoliaが提供できるとしていた上下水道の専門的サービスを期待していたからにほかならない。しかし、何年にもわたる水道水の変色や浄水プラントのスタッフの問題が原因で、市は、2013年内に契約を打ち切って上下水道サービスを市の手にとりもどす準備にとりかかっている。

これについてVeolia WaterのRoach地域マネージャーは2012年8月になってから、契約延長が認められないとしても、すくなくとも契約期間が切れる2013年末までは同市の仕事をつづけて契約をまっとうしたいという意向を表明した。このことを、Roach地域マネージャーは8月30日の市議会公聴会で訴えた。

また、水道水の変色についてRoach地域マネージャーは、新設の浄水プラントとの関連で上水道の給水ラインを洗浄したことが原因だとしている。

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