2013年1月16日、米国ミズーリ州のセントルイスの予算委員会にて、複数の環境団体および社会団体の総勢50名を超える人々が、Veolia Waterとの契約に対して抗議を申し立てた。同予算委員会では、市長、市議会議長および会計監査役がVeolia Waterとの契約について投票の準備を行っていたが、この抗議を受けて今回の契約に関する議題を取り消した。
この抗議の背景には、過去の、インディアナポリスにおけるVeolia Waterによる上水道の運営が関係している。2010年、インディアナポリスはVeolia Waterとの上水道の運営契約を10年前倒して早期解約を行っている――この時Veolia Waterは解約金として2900万ドル(当時は約24億円)を受け取っている。この際に、Veolia Waterは水道料金の過剰請求を理由に市民から集団訴訟を起こされている。また、米国の大都市における上水道の水質評価に関して、セントルイスは10位に位置している一方で、インディアナポリスは90位であることも今回の抗議での関心事の1つである。